【表現アートまつり】みんなの好きを持ち寄って、ひろがる『わくわく』(前編)

こんにちは! 飯島町に移住して8回目の秋を迎えます、2児の母、あさです。やっと紅葉が山を彩ったかと思えば、もう暦は立冬をまたぎました。
さて、文化の日の祝日には、飯島町文化館で子どもから大人まで楽しめるアートなイベントが開催されました。その名も『表現アートまつり』。「わくわく」をテーマに20を越えるワークショップが集まりました。景品のもらえるスタンプラリーからサービス券のあたるくじ引きなど、ブースを回るお楽しみもたくさん用意されていました。

主催は地域おこし協力隊の神座想(じんざそう)さんを中心とする表現アートまつり実行委員会の皆さん。講師やスタッフの多くは、飯島町に住んでいる方や仕事で飯島町に関わる方たちです。中には町を離れても地元への想いが厚く、県外と2拠点で活動をされる方もいます。

また、ボランティアとして地元の中高生も力を尽くしてくれました。

普段は別の仕事をされている方もこの日ばかりは『わくわく』のナビゲーター。

そして、私も「声」ブースを担当させていただいた一人でした。

声ブースは音響のプロ、カメラマン、教員に加え、飯島中学校演劇部の頼もしいスタッフの皆さん
講師として、参加者として、当日の様子をお届けしたいと思います。
『表現アート』とは?
そもそも『表現アート』とはなんでしょうか?
もともとは海外から始まった芸術を手だてとする療法で、『表現アートセラピー』といわれています。表現アートのファシリテーターでもある神座さんは、今回のイベントのパンフレットのなかで
「自分の心や感覚を、さまざまな方法で外にあらわす手法。うまくやることではなく、ありのままの自分を表現する中で、『創造力』『表現力』『自己肯定感』などの非認知能力が育まれる」
と説明されています。実際に神座さんは「そうそう」という活動ネームで町内外の施設でアートワークショップを開催されており、私も参加したことがありますが、”うまい”とか”へた”とかではなく楽しいという感覚に集中した時間は心地よい解放感がありました。
今回のブース運営でも大切にしたことは、参加者の皆さんが自由に表現できること、比べたり評価をしたりしないことを講師やスタッフ全体で共有しました。
いろいろな出展で表現を楽しんだり「やってみたい!」というドキドキすることに飛びこんだり、正解も間違いもない世界で思う存分遊ぶ時間が、自分の心とつながる機会になれたら、というコンセプトを基に私たち声ブースも内容を工夫しました。
制作から体験、飲食まで! ジャンルを越えてわくわくしよう!
ここからはパンフレットの順番で当日の様子をダイジェストでお届けします。

①~③各イベント。オープニングでは神座さんのMCで体験版表現アートを味わっていただきました。恥ずかしさが好奇心に変わっていくようなグラデーションのような時間でした。

④木登りと⑤自然あそびではインストラクターの保育士さんが見守っている姿が温かく、もう一歩足を伸ばせるような、走り出したくなるような安心感と高揚感を覚えました。

⑥テラリウムは”自分だけの小さな森”。どの植物をどんな風に配置するか、参加者の方の夢中な背中や指先の繊細な動きが、ひとつの作品のように感じられました。

⑦絵のブースでは町内の保育士さんたちが野菜を使った体験を用意してくださいました。途中、雨のハプニングもありましたが、ロビーの即席展覧会は壮観でした。

⑧立つことが表現やアートになるなんて、なんて豊かな感性だろうと思いました。身体の内側に心を向けて、じっくりと感じ、味わう。まさに自分とつながる体験です。

⑨いつ覗いても人がいっぱいだったフォトフレームブース。好きな素材を自由に配置した自分だけの特別な額縁に、これからたくさんの思い出が飾られますように。

⑩フォトフレームのお隣のリースブースも、途切れることなく参加者がいっぱいでした。花と実の淡い発色は自然からの贈り物のよう。どの季節もお部屋をあたたかく彩ってくれます。

⑪デザインブースでは町内にお住まいのデザイナーさんから手ほどきを受けながら制作ができました。自分だけの特別なデザインを身に着けると日々のお出かけも楽しさが増します。

⑫合奏、⑬森の音の楽器づくりでインストラクターを務めてくださったのは、町内のピアノ教室の先生です。チャフチャスという打楽器をネックレスサイズで自作して、いろいろな楽器と音や心を通わせます。

⑭黒板アートのインストラクターは学校の先生。思いをつないで、黒板いっぱいに個性あふれる絵しりとりが連なりました。

⑮スケッチは町民ライターも務められる移住者の方がインストラクター。無心に手を動かすその時間は心が深呼吸できるひと時です。

⑯詩のインストラクターも先生の大ベテラン。「みんなでつくるともっと楽しい!」をテーマにそれぞれの表現で心を表します。言葉だけでなく、ここでは絵もひとつの詩です。

⑰本のブースでは司書の方々と一緒に「自分図鑑」を作成できました。知ってるようで知らない”自分のこと”もあるのかな?ここでは自分と改めて出会う体験が用意されていました。

⑱ダンスでは上手とか型とか難しいことではなく、音楽にのって身体を動かす感覚を楽しんでいました。「やってみたいけど踊れるかな」なんて心配がいらないフラットさが嬉しい!

⑲ダンス後半戦ではインストラクターの方が変わり、「自分の身体を思いっきりつかおう!」と、思い思いにリズムや音に合わせている様子がのびのびしていて心地よかったです。

⑳ジュースは町内の飲食店の方がおいしい材料を用意してくださいました。こんなにたくさんのメニューが並ぶと、子どもだって大人だってわくわくしちゃう憧れの体験ですね。

㉑そばは町内のイベントの鉄板メニュー!手打ちそばなくして飯島町の飲食は語れません。この日は地元産のりんごも振る舞ってくださいました。

㉒おにぎりは「アグリネーチャーいいじま」さんのブースでしたが、あまりの人気に気がつけば完売でした!おいしそうに頬張っているお子さんの姿を見るだけで幸せな気持ちになれました。

㉓造形ではお部屋いっぱいの段ボールと新聞紙でジャングルができ上がりました。夢中になって切ったり、貼ったり、重ねたり。大人の方の真剣な作業が素敵でした!

㉔花生けに用意された花器は、町内の陶芸家の方の作品です。個性的な口縁が印象的ですが、どんな草花とも静かに調和する佇まいからは「枯淡の趣」という言葉が思い浮かびます。

㉕演劇では、身体を動かしたり発声の体験ができました。こちらでも飯島中の演劇部の皆さんがアシストをしてくれていました。長い口上を読み上げる滑舌は迫力がありました。

当日オープンしてくださったドリンクスタンド。クラフトコーラもいい香りで、迷いに迷ってホットコーヒーで温まりました。胸の奥までほっかほかになりました。

スタッフの方の遊び心が会場の雰囲気を明るく盛り上げるエッセンス。

寄付のお願いBOXもスタッフの方の手作り。おかげ様でスムーズなブース運営ができました。
後編では担当した「声ブース」についてお送りいたします。ブース担当の涙腺を熱くした参加者の方の”願い”とは……⁉