いいじまの日々

パノラマ天気予報! 天然色のスクリーン

2021.09.28
あさかおる さん

飯島町に越してきて4年目。豊かな風土と人の懐の深さに励まされ、3歳と1歳の年子男児を充実した気持ちで育てています。このコラムでは飯島で子育てする私が日々感じたことを書かせていただいています。


最初のお写真は、いつかの空に見つけた彩雲です。山が身近なわりに空もひらけていて、雲を眺めるのも日頃の楽しみです。

2階のベランダから雲の大きさや色を見て、底が暗かったり全体が灰色っぽかったりすると、「これから雨が降るぞ」とあたりをつけ、念のため室内干しにして出かけることがあります。

先日は3回ほどは読み違え、洗濯物がびしょびしょに。長男が「たいへん、洗濯物が風邪ひいちゃう!」と一緒に悲鳴をあげてくれたこともありました。

ゴロゴロと雷鳴がして天気が変わると、自分の読みに「いいね!」したくなります。

日中は写真のように空と農作物のコントラストが美しい飯島町ですが、日が暮れると一転して表情を変えます。

我が家の周りは近隣の家と距離があり、街灯の少ない通りに面しているため夜になると真っ暗です。

夜はあたりが真っ暗になります
同じ場所の昼間の様子

街灯の間隔が広い場所は夜は真っ暗闇になります。暗くなって出かける必要があるときは、反射板タスキや反射バンドをつけたり白い服を着たりするのがこの辺りでは一般的です。

子ども2人を抱えて夫の帰りを待っていると心細く感じることもありますが、この環境だからこそ見られるのがこちらの星空です。

ある新月の夜、長男が「お月さまいないよ」というので、庭に出て見上げてみるとそこには星空がパノラマで広がっていました。

息子たちと「あれは北斗七星って言うんだよ。あの明るいのはベガって言って、おりひめ様だよ」と空を見上げてぐるぐる回っているうちに、次男が尻もちをつきました。

月の明るい夜は薄明りのなかに山の稜線がくっきりと青く映え、足元に影ができて影ふみ遊びができることもあります。

引っ越した当初は夜の暗闇が、防犯上の心配点のひとつでした。今ではこうして夜の暗闇も子どもとの大切な時間になりましたが、飯島町には、『いいちゃんポスト』をはじめ行政に直接伝えられる手立てがたくさんあります。

ちょっと怖いな、心配だなということがあっても、生活の相談をしやすいよう窓口が開かれていることを知ると安心します。今では「通学路で危険な場所はないだろうか」と、地域の安全に関する当事者意識に変わりました。

近所の方との挨拶を通しさらに地域に愛着がわき、この景観を大切に繋いでいきたいな、と思うとき、飯島町民になったんだなと実感します。

この記事を書いたライター
ライター

あさかおる

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