3000個の風鈴を見てきました!【イベントレポート】
「りんりん祭」の中止から1週間後。JA上伊那飯島支所駐車場にて、風鈴の展示が行われました。中止・展示の延期を経て、ついに風鈴のお披露目。今回は、展示会の様子をお伝えします。
午前10時。実行委員長の堀内陽子(ほりうちようこ)さんをはじめ、スタッフの方が設営や風鈴を取り付ける作業をしていました。汗を流しながらも楽しそうに作業をする姿が印象的でした。
クレーン車や軽トラックでやぐらの位置を調整する様子は、まるで祭の準備さながら。ずらりと並んだ14基のやぐらは、迫力満点です。ひとつひとつ丁寧に飾られた風鈴が、「リンリンリン・・・」と風にそよぎながら響きわたっています。連日続いた悪天候を晴らすかのような会場作りが行われていました。
午後12時から開場した展示会。感染予防対策を配慮した会場だったので、「ゆっくり見ていって」といったスタッフさんたちの温かい雰囲気に包まれ、ゆっくりと鑑賞できました。
やぐらには、クラウドファンディングで協賛した約600個の風鈴と、町内の保育園、小中学校の子どもたちが絵入れしたものが飾られていました。短冊にはそれぞれの願いや夢。3000個の音色は、優しくて力強く、遠くまで聞こえるようでした。「きれいだね」「私の風鈴あった!」「このへんかな?」そんな声もちらほら。子どもたちにとって、世界にひとつだけの風鈴です。いい思い出になりそうですね。
午後6時。暗がりのなかひときわ目立つ赤、青、紫、黄色などのカラフルなライトアップ。風鈴の存在感が増して、幻想的なその様子は思わず立ち止まってしまうほどでした。
年長の娘は、自分の風鈴を見つけて嬉しそう。小5の息子ははりきって写真撮影。そして中1の娘は、夢を書いた短冊を恥ずかしそうに見せてくれました。
展示会最後を飾ったのは、打ち上げ花火。天気は小雨。美しい花火とやぐらの組み合わせが、とてもきれいでした。雨のしずくをまとった風鈴もまたいい感じ。
「1日を終えて安心しています。皆さんがこんなに喜んでくださるなんて思いませんでした。昨年の模索から始まり、コロナ禍で夢物語のようなイベントでしたが、こうして実現できたことを嬉しく思います。たくさんの人が知恵と力を貸してくださったおかげです。1人ではできません。人のつながりがすべてだと思います。この風鈴街道は、この時期、ここでしか見ることができないものです。この魅力を日本、いえ世界に伝えていきたいですね!」と笑顔でお話しくださった堀内さん。
世界的な記録と2022年の「りんりん祭」開催に向かって、堀内さんたちの挑戦は続きます。
人々の夢や希望をつなぐ風鈴街道。その優しく奏でる音色が、飯島町に響いた1日でした。