いいじまの日々

【伊那谷】 暮らしの覚え書き #3
〜のどか賞、応援してくれるあたたかい心〜

2022.07.15
ハルカ さん

2020年春、都心での会社員生活を卒業。目的も志もなく、ただ美しい土地にひかれてやってきました。「何かをするために」でなくても移住は楽しめる!私の伊那谷暮らしの覚え書きです。


移住3年めの夏。今では町の暮らしにすっかりなじんでいる、ハルカです。移住前、地域の方々に受け入れてもらえるのかな、と不安な気持ちもあったことが嘘のよう。

今回は私が、町の方々のわくわくする気持ちに触れるきっかけにもなった「のどか賞」のことを記します。

飯島町にある「のどかクリニック」の院長“のどか先生”の主催される「のどか賞」。

移住の大先輩でもある先生が、「飯島町を発展させる企画・アイデアの背中を、ほんの少し押したい」というところから始められたもの。町の発展に役立つ具体的な企画・起業・活動を募って、プレゼンの場を設け、そして賞金を授けてくださるのです。賞金は、金賞50万円、銀賞30万円、銅賞20万円の3本!(年によって異なることもあり、第10回の記念の年は10万円ずつ10人!でした)

私は昨年2021年の春に、企画を発表するプレゼンに参加させていただき、受賞。今年の春は、活動報告でプレゼンに参加しました。

今年、2022年の受賞企画はこちらの3つ。

【金賞】町中を白樺のオブジェでいっぱいに!

美しい白樺の木で作る動物のオブジェが広がったら、町の風景が柔らかく優しく楽しくなるのでは。間伐材を使ったワークショップを開催したいという、星野さんの企画。

【銀賞】郷土学習教材「大正新田(絵本)」の制作

明治〜大正時代に先人たちが用水整備して開発した水田の歴史を、小学4年生にわかりやすく伝えられるように絵本を制作する。飯島小学校で郷土学習の講師をされている伊藤さんの企画。

【銅賞】アムールを広めたい

昨年設立された、第三の子どもの居場所「こども食堂アムール」。もっとこの活動を周知して、子どもたちが地域の温かい眼差しの中で育っていけるように、という昨年の受賞に続く中原さんの企画。

白樺の木で作る動物のオブジェ

ちなみに、昨年私がプレゼン・受賞したのは、「伊那谷マップでわくわくを届ける」というもの。いただいた賞金でイラストツールを購入し、「伊那谷 私のオススメ」マップを作りました。我が家を訪れてくれる遠方からの友人や、移住間もないお友達にお渡しして、美しい伊那谷をわくわく体験してもらう助けにしてもらっています。

そして、私が昨年から販売しているグラノーラのパッケージにも、美しい伊那谷の風景を…。

私はこの「のどか賞」に参加して、のどか先生に応援してもらえたことが嬉しかったのはもちろんですが、企画を発表される数十名の方々(中には、遠方からビデオでプレゼンされた方も!)の声を直接聞く場に参加できたことが、とても印象深く楽しい経験になりました。

このプレゼンの場をきっかけに親しくさせてもらうようになったお友達も何人もいます。

こんなことを考えている人がいる、こんな活動や場所がある。そして私がやってみたいと思う小さなことも、大切に受けとめてくれる人がいる。改めて、とてもいい町に移住してきたなぁ!と思ったのでした。

(写真は、今年の授賞式にて。のどか先生と受賞者・参加者のみなさん)

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ハルカ

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