いいじまの日々

【ふるさとの味 いいじま】
伊那谷を味わう、おかあさんたちの手仕事

2023.04.19
あさかおる さん

こんにちは! 4歳と3歳の年子男児を育児中のあさです。次男はいよいよ4月から保育園にお世話になります。

さて、「五平餅」と聞いたら、どんな味を想像しますか?飯島町のある上伊那郡のお隣、下伊那郡で生まれ育った私にとっても五平餅は故郷の味です。幼いころには親戚と庭先でU字溝に炭を起こして作ったこともありました。

それでは、「おやき」はいかがでしょう?小麦粉でできたお饅頭に具材が包まれている郷土食です。信州に連想される食べ物の上位にランクインするのではないでしょうか。中身には野沢菜、ナス、あんこなど地域によりいろいろな食材があります。

今回はそんな五平餅とおやきを同時に味わえる「ふるさとの味 いいじま」に先日息子と伺いました。


お店は中央アルプスを望む国道153号線沿いにあります。

駐車スペースはお店に隣接する公共のお手洗いと共用です。歩道が整備されていたので息子を連れて安心してお店まで歩けました。桜も綺麗だそうです!

店外からお仕事場をチラリと拝見。ここでは地元のおかあさんたちが毎日手作りで丁寧にひとつひとつ作っています。

店内は天井が高く、明るく開放的です。ここではイートインすることも、お持ち帰りすることも可能です。

イスは3歳の息子が背筋を伸ばして食べやすい高さでした。

セルフサービスは温かいお茶です

お店の一角には町内の地域自立支援事業所の販売コーナーも

ここでは五平餅とおやきはもちろん、そばやうどん、ラーメンを注文することも可能です。

レジで注文して座席で待ちます。お会計は帰るときにまとめてするスタイルでした。
我が家は息子と取り分けしようとおすすめの長崎ちゃんぽんと五平餅を頼みましたが、足りなくなって野沢菜のおやきを追加で注文しました。

おやきは冷凍販売もしているのでお土産として持ち帰ることも可能です。五平餅は地域によって形やタレの味が異なりますが、ここでは地域の山椒やくるみ、味噌を使った少し甘めのくるみ山椒味噌味のタレが特徴です。

また、五平餅やおやきは飯島町内の道の駅でも購入ができるそうです。おかあさんたちが毎日手作りしている郷土料理の味をぜひ、味わってみてください!

おやきは中身がわかるよう焼き印がされています。中身は「あんこ・なす・のざわな・かぼちゃ・切り干し大根・さくら(馬)」から選ぶことができます。

蒸されてふんわりとした生地に野沢菜が包まれています

こちら、レジ横で買えるごませんべいはお店のオリジナル商品です。シンプルな素材でたっぷりのごまが香ばしく、甘いと甘くないが優しくマッチしているので一本が瞬く間になくなります。歯ごたえは強くクセになる味わいでした。

冷凍おやき自宅でいただきました!

一週間後、楽しみにとっておいた冷凍おやきをおやつにいただきました。

あんこ、あんこ、なす

空腹に耐えかねた次男が「おまんじゅう!」と凍ったままかじりだしたので、今回はすぐ食べられる電子レンジで温めることにしました。

水で濡らして、とあるので流水にくぐらせてラップで包みます。

ぺたっとならないよう、くるくるしてみました

指示通りレンジで一分。

おお~! もち肌! 中を開くとこんな風です。

息子が改めて「おまんじゅう!」と言ってかぶりつきました。ほかほかでびっくりしていましたが、気づいたらぺろりとなくなっていました。

食感は私のイメージにある締まったおやきの生地よりもふんわりと、まさに厚いお饅頭のようで、中のあんこは甘さが全面に出すぎず、豆をおいしく炊いたらこんなにおだやかに仕上がりました、という感じのさりげない風味です。素朴で、作り手の方たちの鍋をかき回す手が見えるようでした。

こちらの冷凍おやきは二か月、真空パックの五平餅は二週間保存が利くそうです。

全国へも発送できますので、地元を離れたご家族、遠くの親戚、地域ならではの贈り物などにもご利用いただけます。

大きくなった息子たちに送ってくれとねだられる日がくるのかな……と、遠い春を思いながら入園準備にいそしむあさでした。

この記事を書いたライター
ライター

あさかおる

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