2月も半ばを過ぎ、寒さの中に日差しの柔らかさを感じるようになりました。我が家の庭先では、小さな福寿草が咲き始めています。身近な自然から春の便り。ささいな発見が嬉しい今日この頃です。

さて、暖かくなるとお出かけしやすくなりますね。先日私は、ママ友たちとすてきなお店へ行ってきました。最高のロケーションで、美味しいランチをいただけるお店をご紹介します。

飯島町本郷（ほんごう）にある『古民家カフェ 水土里（みどり）の樹』。竹林のトンネルを抜けた先にたたずむ一軒の古民家。アトリエ部屋を改装し、2019年3月にオープンしました。店内は、木のぬくもりとアトリエ部屋の名残を感じさせる和風モダンな雰囲気。寒い時期は、薪ストーブの優しい暖かさに包まれています。

オーナーの後藤綾子（ごとうあやこ）さんは東京から移住後、本郷での暮らしを楽しみながらお店を営んでいらっしゃいます。

こちらのお店の特徴は「スペルト小麦」を使ったお料理。「スペルト小麦」は古代小麦といわれ品種改良がほとんど行われておらず、除草剤や農薬などを使用せず栽培することが可能なんだそう。ナッツのようなコクと風味をもち、栄養素が豊富な品種でもあります。また、アレルギーを発症しづらく、小麦アレルギーがあっても8割の方に症状が出ないというデータがあるそうです。（※アレルギーをお持ちの方はお召し上がりの前に必ず医師のアドバイスを受けてください）。

水土里の樹では、こだわりの食材や自家栽培の野菜などを取り入れたお料理をいただくことができます。美味しくて、身体に良い食事がいただけるなんて嬉しいですよね！

この日、私が注文したのは後藤さんおすすめの“ポルチーニ茸と鶏肉のパスタ”。イタリアのキノコ“ポルチーニ茸”の風味と鶏肉のうま味がまろやかなクリームソースにぴったり！「スペルト小麦」の手打ちパスタとの相性も抜群です。つるつるとしたのどごしの良さもたまりません。友人2人のお料理も美味しそうでした！

ピザは3人でシェアしてもちょうど良い大きさでした！あまりの美味しさにペロリと完食。

ランチセットを頼むと、ドリンクと“本日のデザート”をいただけます。この日のデザートは自家製ガトーショコラ。濃厚でしっとりとした食感に思わず「ん〜！！」と頬を触る私たち。まるで柔らかい生チョコをいただいているようでした。「湯せんで蒸し焼きにすると美味しくなりますよ」と後藤さん。

さらに添えてある生クリームにも驚いたのですが、マスカルポーネチーズのようなぽってりとした味わいだったのです。ラム酒とレモン汁を少し加えるだけで形が崩れにくく、しっかりとしたクリームになるのだそう。美味しさの秘密は、作り手の方の工夫とひと手間にありました。

気さくにお話をしてくださった後藤さん。優しいお人柄にふれることもできました。

コーヒーは店内奥の暖かいテラス席で。目の前に広がる南アルプスを眺めながらベンチに座ると、何時間でもいられるような気持ちになるほど。日常からほんの少しだけ離れ、癒しのひとときを過ごしました。

不思議なことに、お料理をたくさん食べたあとのずっしり感がありません。でも、お腹と心はしっかりと満たされました。これも「スペルト小麦」効果なのでしょうか！身体に優しいイタリアン、とても美味しかったです。

お子様連れはもちろん、ママたちのお食事会にもおすすめです。
最高のお料理と景色に会いに、ぜひお越しください。

【古民家カフェ 水土里の樹】

〈場所〉長野県上伊那郡飯島町本郷1794-3
〈営業時間〉11:30〜14:00（ラストオーダー13:00）
〈定休日〉毎週 月・火曜日
〈TEL〉0265-95-4128
〈駐車場〉2〜3台
〈備考〉
・完全予約制（3日前までのご予約をお願いします）
・小麦アレルギーが心配な方は、必ず医師のアドバイスを受けてからご来店ください。