いいじまの日々

【居酒屋割烹 鈴蘭】いいじまで新鮮なお魚を堪能!こだわりの逸品に出会える店

2023.04.24
いぶき さん

花の香りが漂い始めた3月のある夜に、飯島町のアイタウン内にある「居酒屋割烹 鈴蘭」に行ってきました。

店の入り口の大きな提灯に「鈴蘭」の文字が。夏の虫でなくても思わず吸い寄せられてしまいそうです。

店内にはゆったりとしたジャズが流れていました。お店にはテーブルのある個室と、小上がり、カウンターがあり、家族でも団体でもひとりでも来られそうな雰囲気です。地元の方を中心に、お隣の宿泊施設「陣屋」に宿泊されている方もよく来るとのこと。

マスターは東京の赤坂の高級寿司店で働いた後に、飯島町に戻ってきたそうです。カウンターのネタケースの中には大きな石鯛や、マグロの塊、雲丹など見るからに新鮮な魚が並んでいました。

小上がりの一部屋には座卓があり、小さなお子さんでも座れるように椅子も用意してありました。もしお子さん連れで来る場合は予約をした方がベストとのことです。

テーブル席の部屋は4部屋あり、うち3部屋をつなげれば大人数での宴会も可能とのこと。
会社の方で来られて、ここで30分会議をしてから食事を楽しむ方もいらっしゃるとか。

この場所でお店をはじめて30年。
新鮮さが求められる生ものは足が早く、廃棄のリスクもあるので利益率は高くないそう。

それでも、この海のない長野だからこそ美味しいお魚を食べてほしいと、新鮮な魚を市場から取り寄せてお客さんに提供しているそうです。

職人のこだわりを感じるマスターと、優しい奥さん。

メニューはどれも美味しそうなので、マスターにおすすめを聞きながら注文してみました。
まずはお通しから。

厨房からジュワジュワと揚げる音が聞こえてきた後に出てきたのは、大葉と海苔で包んだ揚げ出し豆腐。
柔らかい豆腐に大葉の香り、醤油がきいた暖かいお出汁に胃があたたまります。一皿目から感動。期待が高まります。

生だこ塩レモン。
マスターがビール瓶でたたいて柔らかくした生タコは、レモンも塩も聞いていて、特に夏の暑い日にカラカラに乾いた喉でビールとともにいただきたくなるさわやかさです。

「本日のおすすめ」メニューにあった「鳥ササミチーズ揚げ」。
柔らかい鶏ささみ肉に、大葉と梅が挟まっています。揚げ物で食べ応えもありますが、脂っこさはなくてパクパク食べてしまいました。

続いてマスターのおすすめ「茄子の味噌田楽」。

アツアツです。
おすすめというだけあって、甘くて懐かしい味噌と食べ応えのあるとろとろの茄子の相性が最高です。

お店の口コミを見て絶対に食べたいと思っていたのがお寿司。どのネタにするか迷いつつ、本日のおすすめの中にあった「ヤリイカの握り」と、奮発して「のどぐろ炙り」を注文。

石川県ではじめてのどぐろを食べた時の感動がよみがえりました。温めのシャリは酸味が控えめでふんわりしていて、ネタと一緒に口の中で溶けていきます。旨い…!
次回はカウンターでお寿司のお任せを頼んでみたくなりました。

そして最後の締めはラーメン。

こちらのラーメン、実はマスターのお母さんがかつてやっていた「鈴蘭食堂」の人気メニューだそうです。

鶏ガラでじっくりとったスープに、柔らかい手作りのチャーシューとほうれん草、わかめが乗っています。あっさりしたスープをすべて飲み干して、食後の余韻に浸ります。

「後はただの居酒屋メニューです」とマスターは言っていましたが、言葉とは裏腹にどれも手抜きが一切ないこだわりの逸品たちでした。いいじまにこんなに本格的なお料理をいただけるところがあるとは。

コロナ禍でなかなかお酒の席への足が遠のいてしまった3年間でしたが、この間に息子さんや娘さんも飯島や駒ヶ根でお店をオープンするなど、嬉しいこともあったそう。

コロナをきっかけにはじめたテイクアウトも人気とのことで、今後も続けていくそうです。
普段なかなか夜に外食しない方も、ぜひ一度テイクアウトで美味しいお魚料理を食べてみてはいかがでしょうか。

▼次はお隣の貸切ルームを紹介します。
【スナックSUZURAN】

【居酒屋割烹 鈴蘭】

〈住所〉長野県上伊那郡飯島町飯島赤坂2124番地3「アイタウン」内
〈電話番号〉0265-86-5977
〈営業時間〉17:30~22:00(L.O.21:30)
〈定休日〉月曜日
〈備考〉席数:45席
〈駐車場〉100台

この記事を書いたライター
ライター

いぶき

RECENT POSTS

2024.03.26
【空き家 座談会②】古民家で暮らす移住者たちの…
2024.03.25
【空き家 座談会①】古民家で暮らす移住者たちの…
2024.03.21
【いいじま空き家探訪】みほこさんの古民家暮らし…