【美味しい果物栽培を学ぶ⑨】~2月剪定と庭木の手入れ~
2021年4月から飯島町で地域おこし協力隊をしている伊藤です。このコラムでは、農業初心者である私が感じた果樹栽培の魅力や体験したこと、日々の学びについて書かせていただきます。
TOPの写真は雪が降った日の翌朝、ゴミ捨ての帰りに撮った写真です。
寒い朝のゴミ捨ては憂鬱でしたが、ふと見上げた時のこの景色があまりにも綺麗だったので一気に目が覚め、その後の家事がはかどりました。
2月は以下の2点について紹介します。
・果樹の剪定
・庭木の手入れ
【果樹の剪定】
前回、どの枝を切るのか?を考える難しさがあると紹介しました。
梨の品種、枝の向きや長さ、枝の年齢等を元に考えるだけでも難しいのですが、更に難しいのが「高接ぎ」と言って木に異なる品種の枝をくっつけて一本の木の中に品種が混ぜてあるときです。
例えば『二十世紀』に『南水』の枝をくっつけて『南水』にしか実をならせないようにしていても『二十世紀』の枝が出てくることもあります。それを枝の段階で見極めて剪定を進めていくのですが私にはまだ分かりません。
上が『にっこり』下が『南水』です。
こちらはりんごの『紅玉』です。
初心者の私には芽だけでは、りんごか梨ぐらいの区別しか分かりませんが、品種まで分かるように修行していきたいと思います。
今回は作業の内容だけではなく、果樹園での作業時の服装についてもお話したいと思います。
果樹園での作業は見上げる事が多く眩しかったり、木の粉が目に入ったりするので、サングラスをすることがあります。しかし、寒さと紫外線、コロナ対策で口元を覆うとサングラスが曇ってしまいます。また、枝の間に入ってする作業もあるので、つばの広すぎる帽子は被れません(つばが広くても見上げるので眩しい時もある)。
なので周りで作業されている農家さんを参考に、帽子に首元まで隠せる布がついていて、あご下で縛ったり、口の前でマジックテープで止めるような帽子で緩めに口元を覆ってサングラスをするのがいいように今は思っています。他にお勧めがありましたら教えて下さい!
【庭木の手入れ】
こちらはツルに攻め込まれた庭木です。枯れたツルが風で飛んできてくっついてるだけのようにも見えますが実際直径1㎝を超える元気な太いツルが巻きついていました。
大変と言えば大変ですが、取り除いた時のスッキリ感はストレス発散にもなるように思います。
また、お世話になっている農家の方に「庭木は芸術だから好きなように手入れすればいい」との言葉を頂きました。このままじゃだめだ。急いで剪定しないと等と考え過ぎず、庭のある暮らしを楽しんでいこうと思います。
【今月は2枚】
砂の山に積もった雪に周りの雪を足して作った雪山。
滑って遊ぼうと思ったのですが圧雪が足りず埋まってしまいました。
普段と異なる状況は子どもで無くても楽しめます。
こちらは風の力で作られたミニミニハーフパイプ。
人の手は加えていません。普段は見えない風の流れが見えてとても面白いです。
こんな状況を楽しめるのは自然に左右されつつも自然に合わせて生活できる農業に関わっているからだと思います。
寒い屋外で手足の先が痛い等大変な事もありますが、体を動かす仕事をすれば体型を気にせずご飯が食べられます。どんな仕事も一長一短なのかなと思い自分の選んだ道を信じて進んでいきたいと思う今日この頃です。