【美味しい果物栽培を学ぶ⑮】
~8月は梨の収穫と鳥との戦い~
2021年4月から飯島町で地域おこし協力隊をしている伊藤です。このコラムでは、農業初心者である私が感じた果樹栽培の魅力や体験したこと、日々の学び、飯島町での暮らしについて書かせていただきます。
TOPの写真はカラス対策の虎の風船。近所の果樹園にぶら下がっているのを見た時は川や海で使った浮き輪を乾かしているのかと思いましたが、畑の中で歩くカラスへの対抗策だそうです。実際に私も設置していますが効果はまだ分かりません。
8月は以下のことについて紹介します。
- 梨「サザンスイート」の収穫
- 鳥との戦い
- トマト生活
【梨「サザンスイート」の収穫】
こちらは「サザンスイート」。幸水よりも早い時期に収穫できる梨として、できた品種らしいのですが実際に育て始めると幸水と同じかちょっと遅いくらいでした。
更に果形が整いにくく、サイズも小さかったりと育てにくい部分が多く、育てる農家さんが少ないため、あまり市場に出回りません。
【鳥との戦い】
「ひゃ~!!!」
鳥に食べられてしまいました。赤い袋が目立つようで「南水」が主に落とされています。
先程紹介した「サザンスイート」も元から数が少ないのですが、気持ち的には4割くらい食べられてしまったように思います。
中にはこんな感じで人が食べたのかと思うほどきれいに食べてある物もありました。
きっと鳥たちにとってはすっごく美味しいのでしょう。実際に食べてみるとまだ成長過程のため人間にはあまり美味しく無いですが、食べごろになった時が楽しみです。
とは言え、このままでは梨が無くなりそうなので先程の「虎」のカラス対策に加え
「蛇」
「鷹」
鳥対策も設置しました。
「ニューニゲロン」。釣り糸のような糸を設置しました。この糸は木の上や果樹園の側面の鳥が通りそうな(ダジャレみたい?)場所に張っています。
しかし、これらで被害が減ったとは言えまだ十分ではありません。実は上記の被害の様子の写真はこれらを設置した後の写真なんです。
今後は果樹園を囲うネットを設置したり爆音樹と言ってガスを動力に定期的に爆音がなる装置を設置することを検討していきます。
【今月の家庭菜園】
どんどん収穫できます。
トマトは、たくさん植えて直売所へ出荷しようかと考えていたのですが、食べられるものはできても割れてしまったり、色や形が整わなかったりで売れるもの(売っていたら自分が買いたいと思うもの)はなかなかできません。
また、近所の人や知り合いも大体の方が家庭菜園をしているため貰い手が見つからず、自分たちで食べることにしました。
なかなかの量なので冷凍庫に入れるだけトマトソースにして冷凍して、最近はトマトジュースを飲みながらトマトソースパスタを食べたりしていて自分がトマトになりそうです(笑)
愛情をこめて育てたので美味しいですし、栄養豊富なので美人になれる気がして「ルンルン」しています。
来月はとうとう梨の収穫が本格的にはじまります。
年に一度の収穫が楽しみです。