いいじまの日々

【空き家 座談会②】古民家で暮らす移住者たちの声を聞いてみよう!

2024.03.26
キマタハルカさん、川口美穂子さん、伊藤沙季 さん

【概要】

飯島町の古民家で暮らす女性たちの座談会。前編では、家との劇的な出会いから修繕の大変さまで、お互いに本音を交えて語っていただきました。さて後編は、古民家に住んでみて感じたことや物件探しのコツなどの話題へ。それぞれの経験談にご注目ください!

【座談会メンバー】

キマタハルカ さん

静岡県出身。東京都内の音楽ホールで約15年勤務。陶芸家のパートナーの移住をきっかけに2020年春、飯島町へ移住。近隣の宿や農家さんのお手伝いをしながら、伊那谷の古民家暮らしを楽しむ。IIJIMA NOTEの町民ライター。

川口美穂子(かわぐちみほこ)さん

神奈川県出身。体育大学を卒業後、自転車レースの全日本大会に出場。選手活動を終え、結婚を機に長野県へ移住。飯島町に移住をして7年。庭付き一軒家を購入し、夫と暮らしている。好きなものは、犬・猫・滝。IIJIMA NOTEの町民ライター。

伊藤沙季(いとうさき)さん

保育士として勤務後、飯島町の地域おこし協力隊として果樹研修と関係人口の創出事業を担当し、現在飯島町で果樹農家として農業を営む。好きなことは美味しいくだものを食べることとフットサル。現在、夫と0歳の女の子と暮らしている。IIJIMA NOTEの町民ライター。

古民家暮らしについて

ハルカ)お友達が来てもみんなのびのび過ごしてくれるところが古民家に住んでよかったところです。うちは泊まる人も多いんですけど、のんびりと過ごしてもらえるのがとても良いなと思っています。

川口)古民家を選ぶのはなかなか大変ですけど、庭や畑がついているお家がおすすめです。うちはポツンと一軒家なので、外で過ごす時間も楽しんでいます。あとはその家の佇まいがその土地に馴染む建築かどうかを見るのもおすすめです。

川口)建てようと思えばどこでもおしゃれな家は建てられるけど、それって景観を変えてしまうじゃないですか。昔からある家って、その土地に合うように考えられて建てられているので、そういう選び方も良いのかなって思います。

ハルカ)たしかに、そうですね。ここで昔どういう暮らしをしていたとか近所のおじちゃんおばちゃんとどうやって過ごしてきたかが分かりますよね。その土地に馴染む意味でも古民家は良いのかも。

伊藤)古民家の良いところは地域に早く馴染めることなのかな、と今思いました。

伊藤)あとは、住んでみると昔の方のアイデアって素敵だなと思う箇所がたくさんあって。例えば、窓ガラスに模様が入っていたり、欄間(らんま)もよく見るとデザインされている箇所があったり、自分にはないアイデアがたくさんあって面白いなと思います。

川口)こういう模様入りの窓もいいですよね。都会じゃこういう窓をあまり見ないなと思って。そもそもこんな窓に囲まれた家だと物騒というか、割れたらどうしようって不安になりそう。

伊藤)本当に。古民家ってコンビニかと思うくらい「窓」で囲まれていますよね(笑)

ハルカ)安心感というか、平和ってことなんでしょうね。おかげで夏は気持ちが良い! 全部窓を開けて風を通せるのがすごく良くて。

川口)機密性はないけど、本当に風通しは良いですよね。わざわざ換気しなくてもいいくらい。ほどよく自然を味わいながら暮らせるのは、古民家の良いところかなと思います。

伊藤)夏は毎日キャンプしているような気持ちになります(笑)。

ハルカ)あとはコンクリートの基礎ではなく、実際に100年以上、束石の上に建っている家なので耐久性はあるのかなと思ってます。私たちが死んだ後も家は残ると思うので、誰か引き継いでくれる人に渡せるようにと思って改修しているところはありますね。

伊藤)どのくらいこの家持つのかなって、耐久性が不安な部分もあったんですけど、そうなんですね。あとは最近、子どもが生まれたのですが、玄関の段差など、落下しないように柵を作ったり、少しずつ工夫が必要になりそうです。古民家での子育ても楽しもうと思っています。

古民家住まいを検討している方へ

ハルカ)いきなり古民家を買って地域に入るっていうより、ステップがあると安心かなと思います。私のように仮住まいでスタートしたり、飯島町にはお試し住宅とかアパートもあるから。

私たちも賃貸の古民家に住みながら、これから住む予定の古民家を買ったんですけど、その時は役場からいくつも古民家の空き家を紹介してもらって。いろんな家を見ていくといろんな要素が自分に蓄積していくのでそれはすごい助かったし、面白かったな。

川口)見てまわる時に「ここはこうだからやめとこう」とか「大変そうだから」とか考えちゃうけど、それだけではなくて「ここだったら庭でバーベキューが出来そうだな!」とか良いイメージを膨らませたらいいな、と思いますね。

ハルカ)たしかに! 空き家の見学にいくのもワクワクするし、何軒も見ていくうちに具体的なイメージがどんどん膨らむのでおすすめです。飯島町は役場に行くと紹介してくれるので。

伊藤)私は探していた頃は良いところしか見てなくて、住んでみて「ここはまずい!」って後から見えてきたんですけど、そんなときはこの家に出会ったときに「ワクワクした」ところを思い出してます。

川口)なんかお見合いみたいですね(笑)。初見じゃわからないけど、何年も連れ添っていくうちにだんだんわかっていくみたいな。良いことも悪いこともひっくるめて「家」も暮らす仲間というか、家族のような気持ちになります。

当時、こういう座談会とか先輩移住者の話とかを聞ける機会があったら絶対参加してたと思うんです。何かあれば役場に相談してみるのも良いと思います。

【IIJIMA NOTE】古民家×移住(ハルカさん)

【IIJIMA NOTE】古民家×移住(みほこさん)

【IIJIMA NOTE】古民家×移住(伊藤沙季さん)

この記事を書いたライター
ライター

飯島町定住促進室

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